【考察全般】フーシ派とはなにか

 サウジアラビアとフーシ派の戦闘が激化している。

 結構ニュースに出ているのだが、これがどういう話なのかってのを深く考える人は案外少ない。
 また中東が揉めてるのか、と思ってるだけなら少し楽観的すぎる。

 というわけで、ニュースを少し考えてみようと思う。

 

 

フーシ派とはなにか?

 そもそも「フーシ派」とはなんなのか。

 前提としてこの派閥は、日本人が思い描くような「武器だけを持つ、典型的な反政府組織」ではない。
 超ザックリと言えば、「実質的に国家のような統治機構を持つ勢力(要するに国)」と言っても言い過ぎではない単位の組織である、ってことを念頭に置いておけばよい。

 例えばこんな感じで、ネットを検索してもらえるとすぐに出てくる。

 「国際的に承認されてないから、公式見解的には武装組織扱い」なだけで、大体の日本人がイメージしてるような「反体制的なゲリラ組織」ではまったくない。
 ※勿論、定義的に言えば「反体制的なゲリラ組織」という組織ではある。

 例えばだが、フーシ派が「実効支配」する領域は、イエメン国土の3割程度。
 しかしその土地には、主要都市が含まれており、人口の大半も暮らしている。
 フーシ派はそこに住み人々に徴税を行い、栽培所も運営し、学校のカリキュラムを書き換え、衛星放送を持ち、国連機関が現地で活動できるのかどうか、まで左右すると言う。

 ここはイメージを伝えたいだけではある。
 なので、個々の統治機構だなんだってのを細かく理解する必要はない。
 重要なのは、「フーシ派と呼ばれる集団が単なる武装集団ではなく、広い地域を統治できる巨大な組織」だという点である。

 分かりやすく言えば、フーシ派とは、実質的に「統治能力を持つ国なのだ」って話である。
 実質的に国なので、当然だが軍備はそこらの反政府組織(いわゆるゲリラと呼ばれる組織)なんかより、遥かに強力であり統率も取れている。
 だからこそ、サウジアラビアという「国」と、国際定義的には国ではない筈のフーシ派が「戦闘になった」なんてニュースが当然の様に出てくるのである。

 ※喧嘩は同レベルでしか起こらない、というネットミームがある。
 これと同じで、「国」と戦闘行為ができるのは、当然ではあるが「国レベル」の相手という話になる。

 これらを踏まえて、地政学的な意味もキチンと記載して「フーシ派とサウジアラビアが戦闘状態になった」を言い換えてみよう。

 「サウジアラビアという名前の産油国が、1つの国と戦争に近い戦闘行為を行っている」

 「そして2026年10月25日現在、この戦闘行為が終わる目途は立っていない」

 ってのも付け足してみて欲しい。
 筆者程度が入手できる情報なので、どこまで本当なのかは怪しい話ではあるが…
 まあ、少なくとも「明確な希望が出ている訳ではない」って話である。

 

 

中東の紛争がどう影響するのか?

 さて、本題に戻ろう。

 日本ではよく「サウジアラビアとフーシ派が戦闘をしている」というニュースが流れている。
 無関係に聞こえるだろうか?
 すくなくとも、筆者の回りには「中東戦争」が行われている、と認識している雰囲気はない。

 筆者はローリングストックを心がけているのだが、皆さんはどうだろうか?

 今のところの国際情勢は怪しいが、少なくとも「原油の入手量が0になりました」まで行く雰囲気はない。
 ※これ以上原油価格が上がらない、という意味ではない。
 むしろ、この戦争がどう決着したとしても、原油価格は「上がる」方向に圧力がかかっていると筆者は認識している。

 この話をするには、少し話が逸れるがイランとアメリカの話も影響している。
 そもそも、アメリカとイランがドンパチを始めるまで、ペルシャ湾/ホルムズ海峡に「通行料」なんて概念は存在しなかった。

 しかし、今はどうか。
 アメリカが撤退してもイランはホルムズ海峡を通行する船舶を無料では通さないと言っているし、事実現状は「隠密航行」と呼ばれる方法でペルシャ湾を通過している。
 これは完全に物理的な封鎖をするのではなく、位置情報消した巨大タンカーが、莫大なコストとリスクを飲み込んで強行突破する、という方法である。

 それこそ、ニュースを調べると普通に存在している。
 日本のオールドメディア(あえての表現)は、こういうニュースをこそ地上波で放送しなければならない筈だ。

 少し脱線したが、つまり「事実上の通行料」というコストは既に発生しているって話である。
 これは上記したリンクなどでも記載されており、サイトによっては「海峡1回の通貨で、790万円のボーナスが別途支給されている」という話もあるぐらいだ。

 そして、「ガソリン補助金でガソリン価格を押し下げている、2026年10月25日現在の日本人には実感が全く沸かないだろう」が、世界の原油価格は「これだけの運送コストを払っても、石油関連会社に利益が残る様な価格で原油が売られている、という実態がある、という事実を念頭に置いておくべきなのだ。

 仮にこの海域での戦闘が終了したとしても、今回の一件で歪んでしまった経済構造は、既に半年を越えている。
 そして、やはり戦闘の終結が目に見えていないように、この経済構造が元に戻る目途も全く立っていない。
 つまり、これは「新しい常識(ニューノーマル)」と呼ばれてもおかしくない、って話である。

 

 さて、どうだっただろうか。

 「フーシ派とサウジアラビアの戦闘」というニュースは、この記事を読んでも「日本人には関係ない」と言えるだろうか? 

 まあ、危険なニュースってのは、実は目の前に転がっているって話である。
 何かあった時に「知らなかった」なんて発言が出ないようにしてほしいな、とは願っている。

 

 最後まで読んでくれてありがとう!

 

 

 

About basuma

はじめまして! 2026年10月現在、楽進サーバーにてプレイ中のバスマ!と申します。編成や戦術を考えるのが好きで、プレイ中に気になったことや普段考えていることなんかを記事にできたらと思います。良かったら感想下さいね!

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