若干旬を過ぎた話題になるが、OpenAI(チャットGPTの会社)が新しい資金調達のターンに入った。
この話題について軽く考察する。
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OpenAIに全ベットの強気姿勢
そして孫正義さん率いるソフトバンクグループは、OpenAIに全ベットの姿勢を取っていた。
当然このOpenAIの資金調達のために、ソフトバンクグループも追加出資の姿勢を見せる。
なんと1.8兆円規模のジャンク債を発行して出資に乗り出すと言うのだから、まあ色々と呆れるレベルの規模になっている。
筆者の感覚的に言えば、かなり正気を失っている笑
まずこのジャンク債なのだが、年利回りは以下になる。
・3.5年債が8.625%
・5.5年債が9.25%
・7.5年債が9.75%
ピンとこないだろうが、かなりの大金だ。
ちなみに、結構舐めているなと思うのが、このジャンク債が「米ドル建て」である点。
要するに「アメリカの投資家に向けては、この金利で発行している」と言うことになる。
ジャンク債として発行されていないが、日本国内へ向けたソフトバンクの社債起債額は1兆円。
利回りは4.75%である。
こういう部分に、日本人は随分と優しいなってのを感じないでもない。
もっと厳しくても良いと思うというか、厳しくないと儲からないのが金融の世界だと思う笑
まあ、本題に戻ろう。
なんにしても、こうなるとソフトバンクは日本の個人投資家に、年間475億円を支払っている。
ドル建てでは、平均利回り9%で見積もっても1600億円ほどを支払うことになる。
ユーロ建てでも社債を発行している。
こちらは1800億円と小さい額(感覚がおかしくなる)ではあるのだが、それでも利回りは4年物が7.125%で6年物が8%。平均で見てもザックリで年135億円の支払いになるので、馬鹿にはできない。
年間支払い2200億円を、ソフトバンクグループは支え切れるのか?
煽ったような見出しになるが、まあソフトバンクグループの収益を考えれば払えるのだろうとは思う。
そもそも年間2200億円の利払いは、年間2200億円の赤字という意味でもない(ややこしいんだが)
正確に言えば、「毎年2200億円ぐらいのキャッシュが出ていく」という話ではある。
ここは注意して欲しい。
ただ、「ジャンク債を発行した」というのがなんとなくソフトバンクグループの博打感を表しているように感じられる。やばいことをやっているのは間違いない。
ジャンク債の定義:
企業の信用力が低いため、元本や利息が支払われなくなる危険性がある。その反面、リスクを補うために高い利息(リターン)が設定されている。って債券である。
要するに「信用力が低いと評価されているため、その分高い利回りを要求される債券」ってのがジャンク債である。
そして、一般の人間からすれば「健全に見える」ソフトバンクグループがそのような債券を発行した意味は、一度真剣に考えた方が良い。
危険な賭けになる可能性
まあ筆者は孫正義ではないので、どのような戦略で稼ぐつもりなのかは分からない。
しかしOpenAIが現時点で赤字であり、2030年までのフリーキャッシュフローが43兆円赤字になると試算されているのも考えた方が良い。
43兆円である。
別に、今現在43兆円の赤字があると言う意味ではない。
ただし今後の事業拡大や維持などのために、2030年までに累計でそれだけのキャッシュを外に吐き出さなければならないって意味である。
なのでこれを理由にすぐに何かが起こるとは思わないものの、孫正義率いるソフトバンクグループは、この戦いに「勝利できる」という目算で参入した、というのは意識しておきたい。
売り抜けで逃げるつもりがないのであれば、今後もソフトバンクグループは追加出資を行っていく可能性はあるだろう。
そうなった時、再びジャンク債を起債するのか?
それとも…
まあ、中々のギャンブラーである。
無責任なことを言えば、少なくとも楽しそうだなとは思う。
孫正義が降りるつもりがない以上、ソフトバンクグループの社債発行は今後も行われていくだろうって予想はできる。
その時に、ソフトバンクグループの利回りがどうなっているか分からない。
とりあえず、「利回り」だとか「ソフトバンクグループだから」とか、この手の理由だけで「お買い得!」と思って購入するのは危ないって話を伝えたかった。
ギャンブルに勝てば、かなりの金券になる。
しかし同時に、負ければ帰ってこないかもしれない。
ジャンク債ってのは、そう言う債券である。
※だからこそ、勝てば楽しいのだ笑
最後まで読んでくれてありがとう!


