以前「ひとつの部隊を先行して育てたほうが良い理由」の中で攻略初期においては複数の部隊を手広く強くするよりも1つの部隊を重点的に強くしていくほうが良いと述べました。しかしその部隊のレア度に関しては説明がありませんでしたね。今回はその先行して育成する部隊のレア度に関する話です。
公式が出している初心者育成動画や各種攻略サイトでは、ゲーム序盤は高レア人形に手を出すべきではないと言われています。特に星5染めのような贅沢な編成は推奨されておらず、最初は低レアで行くべきだとも言われます。
その理由は、高レアを育ててしまうと編成拡大でコアが足りなくなるから。
しかしこれは本当に全ての指揮官に当てはまるのでしょうか?私は 必ずしもそうではない と思います。やる気があっていくつかの約束を守れるなら初心者であっても序盤から高レアを育ててしまってOKです。
本記事では『むしろ初心者にこそ早い段階で高レア人形を育ててほしい』理由を3つ述べます。低レア育成はその後でも間に合います。
お品書きは以下のとおりです。
- 理由1.コアが枯れる保証はない
- 理由2.低レアは費用対効果が悪い
- 理由3.最初に頼れるのは強い陣形効果
- 結論:やはり高レアを育てたほうが良い
-Contents-
■理由1.コアが枯れる保証はない
初心者が高レアに手を出すなと言われる最大の理由は『コア不足』です。多くの指揮官が育成の過程においてコア不足に悩まされました。自身が経験したその苦しみを初心者に与えたくない、そんな優しさから出るアドバイスです。
しかしそれも昔の話。2020年6月現在、コアの入手法は大きく変わっています。また必要となる消費コアも実はある程度抑えることが可能になっています。初心者が主力部隊を編成する際の『コアのハードル』はかなり下がっています。
コアの入手経路が増えている
昔はデイリーやウィークリーからこつこつ集めなくてはならなかった代用コア。現在は探索報酬や毎月更新のブラック・マーケットによって結構な数の代用コアが手に入るようになっています。
仮に月の交換上限の半分程度まで交換できるようになったとして、入ってくる代用コアは月平均で50個もあります。これは結構な量です。
探索は初心者でも資源さえ用意できればすぐに参加できます。また探索に出す人形も無理にLvを上げる必要はありませんし、運良く選抜人形に当たればLv1であっても高効率を出すことが出来ます。
また随伴するペットも絶対に選抜に選ばれる必要はなく、代用コアの交換アイテムである「荒野の贈り物」を入手するためのペット『その他(Other)』をMAX3体用意しさえすればOKです。
キャリア報酬が変化している
そして2019年11月8日のアップデート以降、いわゆるキャリア報酬は大きく変わりました。一般的に序盤の部類に入る戦役をクリアするだけで結構な報酬が貰えるように変化しています。
最初から強いAR小隊が貰える
以前の仕様だと「とりあえず最初に使っておけ」的な人形としてキャリア報酬のAR小隊がいました。しかし当時はLv1の状態で配属されたので運用するにはコアが必要になるという初心者泣かせの報酬でしたね。
現在は各戦役攻略において即戦力となり得るLvと、編成拡大が完了した状態で部隊に参加する仕様になっています。単純に考えても代用コア 9個×10回分とRO635の105個分は不要になっています。
仮にAR小隊をきちんと運用するのであれば、現在の初心者は『最初からコア195個が免除になっている』と思えばいいです。0-2周回に必要と言われている4Link編成を組むには、ここからコア81個を投入すれば間に合います。
新キャリア任務でコアは大量に貰える
さらにIOPスペシャルサービスとして、大量の任務報酬も追加されています。これはいわゆる序盤の戦役を攻略することで貰えるもので、内容はかなり豪華なものとなっています。ざっとまとめると以下の通り。
- 強化済み人形15名
- 代用コア228個
- 作戦報告書4248枚
- 強化カプセル302個
多くの古参指揮官はこの時点で一気に報酬を受け取っていたため、実際に最初から始めた指揮官がどの程度の報酬を受け取ることになっているかを知らないと思います。よくよく調べると、編成拡大に必要なコアは実は潤沢に手に入ります。
以上のことから、不用意に多数の部隊を育成するなどの『コアの無計画な無駄使い』をしない限り、とりあえず主力部隊と補助部隊を育成する程度のコアなら十分工面できると思います。
■理由2.低レアは費用対効果が悪い
続いて同じ選ぶなら高レアを選んだほうが良い理由について説明していきます。
低レア人形で組むことのデメリット
低レア編成はいずれ頭打ちになる
私は過去に『高レア第一部隊』と『低レア第二部隊』を同時に育成しました。しかしいくら頑張っても第二部隊がなかなか強くなっていかなかったという苦い経験があります。結果、第二部隊は後方支援専門部隊になりました。
理由は結構簡単で、低レアだけで組む部隊って伸びしろがあんまり無いんです。妖精のバックアップや強い装備が載せられるなら変わったかもしれませんが、妖精も装備も初心者が一番苦しいコンテンツ。揃えろというのが無理な話です。
とりあえずLvだけはしっかりを上げきりましたが、その第二部隊がなにかの大きな作戦に出るようなことはありませんでした。
低レア人形は用途を選びがちである
低レアでも強い人形はいるから低レア人形を粗末にしてはいけない、という主張は正しいです。しかし低レアと高レアをすべて比較していった場合、やはり強い人形は高レアに集中しているのが事実です。
たとえば低コストで扱いやすい銃種のハンドガンは、低レアの場合だと夜戦型やデバフ型が多いです。初心者っていきなり夜戦から始めませんよね?夜戦向きのスキルだと序盤はそれほど有り難みを感じないのではないでしょうか。
その点、高レア人形の場合は昼戦でも問題なく使えるバフ型が多いです。序盤のレベリングスポットである4-3eや0-2に向かうためにも、分かりやすい高レア人形をふわっと使うほうが若葉プレイヤーの心理的な負担も減ると思います。
高レア人形で組むことのメリット
単体で強い人形が選べる
ステータス値やスキル能力にも差があります。たとえば圧倒的な射速を誇るアサルトライフルのGrG11は星5ですし、超火力を持つライフルのリー・エンフィールドも星5です。星2や星3で勝負を仕掛けられるような人形はいません。
ごくごく一部の低レア人形は高レアに匹敵するような能力を有するものもいます。具体的に言うならPPKのような人形です。ただそれは本当に一部例外であって、多くの場合、単体能力も補助能力も高レアは優秀なものが多いです。
強い専用装備が期待できる
また星4以降の人形が有する専用装備は高性能なものが多いです。初心者の難関はなんと言っても「強い装備を揃える」こと。製造に頼らない強い装備を狙える高レア人形は将来性を見てもオススメできるはずです。
以上のことから、同じ育成するならまずは費用対効果が大きく将来性もある高レア人形の育成をオススメします。低レアを複数育てる時間や余裕があるのなら、その労力は少数の高レアに集中した方が効率的です。
■理由3.最初に頼れるのは強い陣形効果
初心者にオススメなのはSMG+AR編成ですね。では装備と妖精も整っていないケースで部隊を強くするには何が必要でしょうか。そうです、適正な陣形です。部隊全体を強化するのに必要なのは、なんといっても陣形バフです。
部隊の強さの指針として作戦能力があります。この作戦能力は、人形の強さ×陣形効率×装備の強さ×妖精の強さで決まります。ここで問題となるのは、初心者のうちは妖精も装備も揃えるのが難しいという点です。
初心者ほど強い陣形効果が必要になる
最初から強い妖精と強い装備を配布されるならさておき、初心者のうちは妖精も装備もない状態からスタートします。そうなると頼れるのはやはり人形の強さと強力な陣形です。
ここで各練度における部隊作戦能力の割合比を見てみます。
これはいわゆる部隊作戦能力において各要素がどのくらい役に立っているのかをグラフ化したものです。上級者になるほど装備や妖精が部隊の能力を大きく引き上げてくれるため、人形や陣形が多少弱くてもなんとかなることが分かります。
しかし初心者になるとそうはいきません。初心者の編成する部隊においては人形の能力と陣形効果でほとんどの部隊作戦能力を補っています。もしここで陣形効果が弱い人形を勧めてしまうと、その部隊は強くなることが出来ません。
私が以前第二部隊を編成した際にどんなに頑張っても結局強くならずに後方支援部隊送りにしなくてはならなかった理由がここです。低レア部隊は上位コンテンツには参加できません。
低レアの陣形バフは弱い事が多い
たとえば超回避型のSMGとして優秀なIDWは自身の回避をさらに110%上昇させるという素晴らしいスキルを持っています。非常に優秀な人形で、タンクとしての性能は極めて高いです。とても良い人形ですが、反面、陣形バフは弱いです。
後衛のアサルトライフルに必要なバフは回避上昇ではなく火力上昇あるいは射速強化です。単体では優秀なIDWですが、後衛のARに火力型のバフを飛ばせないとあっては、部隊全体の火力は期待できないでしょう。
高レアの陣形バフは強いことが多い
その点、高レアは強いバフと広範囲の陣形効果を持っている人形が多いです。火力こそ正義の場面において火力と射速を向上させる57や部隊全体の火力を向上させるコンテンダーなど、高レア人形は陣形効果だけで垂涎物が多々存在します。
またその陣形範囲も優秀な物が多いです。いくら陣形バフが強いとしても限られた箇所にしか飛ばせないものと、自分の周囲全体どこにでもバフを飛ばせるものがあるとしたら、やはり採用すべきは後者でしょう。
以上のことから、強い陣形効果を持ち部隊作戦能力向上に大きく寄与できる高レアのほうが初心者向きの人形であると考えます。低レアを生かした編成はむしろ上級者向きで、序盤からやるには難易度が高いです。
結論:やはり高レアを育てたほうが良い
以上3つの理由から、私はいまこそ『初心者は高レアを集中して育てるべき』だと思います。
いまは昔ほどコアに困らない
コアに限りがあるというのは確かにそうです。ただレベリングスポットに行くために必要な部隊はだいたいLv70以上の4Linkであると言われています。そしてそれを賄うだけのコアは現仕様では無理なく集まります。
実際、過去に私が先行する第一&第二部隊に遅れて育成していた第三部隊はLv70の3Link部隊でした。
いまでこそ5LinkのLv100ですが、当時先行して育成していた第二部隊(高Lv&高Link)よりもこのメンバーのLv70&3Linkのほうが戦闘面では強かったです。あの頃、4Linkにするためのコア150個があればさらに強くなったはず。
ここでキャリア任務のコア228個報酬が響いてくるのです。
低レア5Linkより高レア4Linkのほうが強い
また高レア人形の4Linkは低レア人形の5Linkよりも性能面で高いことが多々あります。高レアはもともとの性能が高いだけでなく持っているスキルや陣形効果が絶大だから当たり前ですよね。
仮に戦闘中に1Link削れて4Linkになった星5SMGがいたとして、「大変だ!5Linkの星2SMGと交換しよう!」とはならなくないですか。ならないとしたらなぜですか。それはLinkが少なくても高レアのほうが強いと知っているからですよね。
だったら初心者に対しても「最終的に5Linkにするのは大変だけど4Linkのままでも十分強いから高レアを育てたほうがいいよ」と言ってあげたほうが良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は一般論として普及している「初心者は低レア人形を育てるべき」という考えに対して「そこまで高レア編成を嫌避しなくても良いのでは?」という私なりの意見を述べさせていただきました。
結局の所、初心者に高レアを勧めない最大の理由って編成拡大時にコアが足りなくなるからですよね。ただ現在は運営のアップデートによる支援もあり、あれこれ浮気しないなら、ある程度コアは何とかなります。
また無理に5Linkを薦めるのではなく初心者ならばこそ4Linkであっても強くなる部隊を育成させてあげたほうが良いです。4Linkでここまで戦えるなら5Linkならどうなるんだ?という楽しみも得ることが出来ます。
それと、これは私事でもありますが、高レア人形って見た目が「あ!可愛い!」となる娘が多く在籍していませんか。私の場合はスオミでしたが、人によってはそれはHK416かもしれないし、一〇〇式かもしれないですよね。
そういった「この娘を推したい!育てたい!」という気持ちってゲームに対するモチベーションに繋がると思うんです。好きな娘を育成してる時って楽しくないですか。たとえハードルが目の前に出てきても乗り越えたいと思わせるほどには。
私はその人の楽しいを優先したいです。本当に育てたい娘がいたとして、その娘が高レアだったら諦めさせるのが良い指導なのではなく「育てたいならコアの管理をしっかりするんだよ」と教えるのが良い指導だと思います。
なので初心者は高レアから育てて良いです。