ドールズフロントラインの本国版、少女前線では2021年5月14日に新たなMOD(メンタルアップグレード)として4名の人形が追加されます。追加されるメンバーは以下の4名。
- 星3HG マカロフ
- 星3SG RMB-93
- 星4RF XM3
- 星5MG MG-4
日本版ドールズフロントラインに実装されるのはまだまだ先のことでしょうが、今のうちにどんなアップグレードがあるのかを見ていきましょう。
先行データの翻訳はYosibil(@Yosibil)さんの内容に準拠します。
-Contents-
星3HGマカロフ
星3HGのマカロフ(図鑑No.008)は今回のMOD化によって星4へとランクアップします。
バランスの良い陣形と優秀なスキル性能から星5HGウェルロッドMkⅡの下位互換として活躍してきた彼女ですが、今回のアップグレードによってより部隊全体へ貢献する支援型へと特化します。見ていきましょう。
MOD1
ステータスの大幅な上昇と陣形バフが強化。火力上昇が20%から24%へと向上します。また第1スキルに修正が加えられ、味方全体にマカロフ一体分が持っているHP分の60%のダメージシールドを付与することができます。
マカロフのHPはもともと315ですが、MOD化によって315→335(MOD1時)→340(MOD2時)と向上。したがって万全の状態であれば最大で味方全体に40.8のシールドを展開が可能です。
シールド持ちのHGはP22やHS2000が人気ですが、この中にマカロフも参入してくるということですね。陣形的にP22とは相性がいいので、火力特化型&シールド展開型の部隊に良さそうです。
人形名 | ランク | シールド値 | シールド範囲 |
---|---|---|---|
P22 | ★★★★★ | 53 | 味方前列 |
HS2000 | ★★★★★ | 42 | 味方全体 |
マカロフMOD | ★★★★ | 40 | 味方全体 |
セイ | ★ | 32+α | 味方SG・SMG・HG |
MOD2
ステータスの若干の上昇と第二スキルの追加が行われます。第二スキルはマカロフの陣形バフの範囲内にいる人形ですーてたすが低い人形に対し、第一スキル発動時に追加でステータスボーナスが付与されるというものです。
具体的に追加されるボーナスはマカロフと対象の人形のステータス差分に50%を掛け合わせた数値。命中が低い人形には命中を、回避が低い人形には回避を与えます。具体的に陣形を組んで見てみましょう。
第二スキルを考察してみる
1番7番に火力RFを。6番にタンクSG、2番と5番に支援HGを置く定番のスタイル。
マカロフが5番にいる場合は陣形範囲内にDP-12、M200、カルカノ妹が入ります。そのため命中と回避は範囲内の3名の中でもっとも命中・回避が低い人形にマカロフのステータスがボーナスとして追加される仕組みです。
SGは回避が低いためマカロフのボーナスが入れば「硬くて避けるSG」が出来上がり。マカロフ自体が生み出すダメージシールドも考えると前衛のDP-12は極めて高い生存力を持つと考えられます。
しかしマカロフを移動させると問題が発生します。
たとえばマカロフが8番に移動してしまうと、陣形範囲内にはM200しか残りません。M200は基礎命中が101でマカロフよりも高いため追加ボーナスは無し&回避だけ向上するという事態になってしまいます。
なので、このような部隊編成で戦いたい場合は「特に理由がない限り」マカロフは5番に置いておいたほうが良いと思われます。
MOD3
専用装備として9×18mm FTX弾が追加されます。能力は火力+16と味方の命中率+10%向上。命中はどんなに上がっても100%に到達しませんが、先行サーバーではすでに命中率自体を向上させる装備が実装されています。
もし命中率向上が累積加算されるのであれば、サポートとして別のHGやSMGを連れていくことで命中率をさらに向上させることが出来るかもしれません。
マカロフ総評
自身のステータスを周囲に分け与えることで部隊全体の弱点の補強を期待できるが、その効果を発揮するためには自分のポジションがある程度固定されてしまうのが難点と考えます。
特に6番にSGを置いて5番からサポートする場合、6番のSGが榴弾やレーザーを受けた時点で5番のマカロフも被弾します。シールドで耐えきれる場合は構いませんが、少々「敵を選ぶ」能力であるように感じました。
星3SG RMB-93
星3HGのRMB-93(図鑑No.153)は今回のMOD化によって星4へとランクアップします。
もともとの陣形バフがかなり特殊なこともあり部隊全体を強化できないのが悩みでしたが、今回のアップグレードで効果範囲がわずかに向上しました。対角線上にバフを飛ばせるMGと組ませるといいかもしれません。
MOD1
装甲値が22から23へと向上。現状の最強SGは25であることを考えると、元が星3にしては躍進と言えるでしょう。ただHP値が低いのは低いのは相変わらずなので、単体としての生存力はあまり高くありません。
したがって彼女を起用する場合は「単体で耐えさせる」のではなく強力な防御バフを載せて被ダメ自体を抑える運用が考えられます。
特に先行サーバーでは被ダメを直接下げる弾薬も実装されていますので、RMB-93を運用する場合はそもそもダメージを受けないような部隊編成を意識するのが良いでしょう。
MOD2
部隊内の人形がリロードするたび、自身に被ダメを4下げる特殊なシールドを8秒間展開させます。このシールドは最大3重まで重ねることが出来ます。
第二スキルを考察してみる
被ダメを抑えることで弱点であったHPの低さを補えることが出来るRMB-93の新スキル。被ダメを3下げる新装備と組み合わせれば、防御値次第でどんな攻撃でも通さない鉄壁状態を作ることも可能になります。
効果としては面白いですが…そもそもMG&SGの部隊は最初のマガジンで敵を倒しきる電撃戦を主な戦術としています。ですので味方のリロードを前提とした運用というのはなかなか難しいのではないかと思います。
どうしても用いたい場合は適度な攻撃を長時間受け続けなくてはならない特殊な戦闘が良いでしょう。例えば先日の大型イベントで戦った正規軍の列車砲のような相手であれば、当分の間耐えてくれるかもしれません。
MOD3
専用装備としてウィングシールド(人形装備)が追加されます。効果は防御+12と移動+3。防弾ベストは通常は+11までなので、こちらの装備があれば実質防御24の人形と同じ固さになれます。
しかし同程度のショットガンと比べるとスキルの点でかなり見劣りします。
人形名 | ランク | 防御値 | スキル効果 |
---|---|---|---|
LTLX7000 | ★★★★★ | 25 | 目の前の敵のダメ20%減少&ノックバック成功につき20&~100%防御力UP |
Am KSG | ★★★★★ | 24 | 自身の回避と防御を両方+60% |
FP-6 | ★★★★★ | 24 | 被ダメ30%減少シールドを2枚 |
RMB-93 | ★★★★ | 実質24 | 味方がリロードしたら被ダメ4減少 |
防御値が高くなったとはいえ自身の被ダメ減少が味方依存であることなどから防御型のタンクとしての運用は厳しいです。やはり彼女は『耐える』タイプではなく移動力を上げることで『避ける』運用が求められるでしょう。
RMB-93総評
専用装備と自身のステータス強化によって星5SGと並ぶポテンシャルを持つに至ったが、実際はスキル性能で大きく差を開けられており防御型タンクとしての運用には耐えられないと感じます。
ただ味方のリロードがとはいえダメージを直接下げるスキルは面白いですし、SGとして唯一移動力が9になるというのも見逃せません。HGやSMGのように軽やかに回避するのは困難としても、従来のSGのような「基本的には避けない」戦闘スタイルから「状況次第で避ける」戦術を考えてみてもいいかもしれません。
星4RF XM3
星4RFのXM3(図鑑No.200)は今回のMOD化によって星5へとランクアップします。
もともと夜戦時に特化した戦闘力を持っていたXM3でしたが、今回のアップグレードで雑魚殲滅力が大幅に強化されました。初回必中特性により夜戦ライフルの弱点だった命中率を克服。混成部隊の処理に良さそうです。
MOD1
スキル1が強化され射速上昇値が100%→110%へ。陣形バフは15%→18%になります。またスキル発動時にHPが低い敵を優先的に攻撃するようになります。ただし昼戦の場合は射速上昇値は大幅に下げられてしまいます。
また自身の射速も37へと向上。射速型ライフルとしてはかなり高く、ステータス上はSVDと並びます(火力はもともと同じ)。夜戦に限定すれば全射速型ライフルの頂点の性能と言っていいでしょう。
MOD2
XM3のスキル2は、スキル1発動中敵への最初の一発が必中となり会心ダメージも20%向上します。仮に一発で敵を倒しきれる場合は、同じ条件の敵は次々と一撃必殺で倒し続けることが可能。雑魚殲滅のエキスパートと言えます。
第二スキルを考察してみる
昨今のライフルに対する評価は、ヒドラやミノタウロスといった高装甲&高HPの敵をいかにして倒すかという火力至上主義になっていると思いますが、XM3はその逆に雑魚殲滅に対して威力を発揮するデザインに仕上がっています。
運用法としてはグラディエーターの後ろに隠れているガンナーの処理や、大型ELIDボスの後ろから次々と湧いてくる雑魚ゾンビの殲滅などに使えそうです。
部隊編成例
初弾必中&会心ダメージ20%を生かすため、陣形バフは会心率12%以上&火力重視を意識するといいでしょう。仮に今すぐ日本版に来た場合の編成例としては以下のような編成が考えられます。
Five-seveNで不足している会心を確保し射速も補強。残りはGr Mk23とP22によって一気に火力を向上させます。なお命中に関しては初弾必中のため、今回は無視しています。
相棒として出すライフルはカルカノ妹をおすすめします。
MOD3
専用装備としてM118LR(徹甲弾)が実装されます。破甲値は180、命中+5、火力は+6です。XM3のスキルは火力が求められるため専用装備で火力が上がるのは好印象。是非手に入れたいです。
XM3総評
夜戦時は一撃必殺のカルカノ妹や継続必中のM200が両雄として並び立っている印象ですが、どちらもBOSS向きの人形で雑魚殲滅には向いていません。その中でXM3は痒い所に手が届く運用が期待できそうです。
星5MG MG4
星5MGのMG4(図鑑No.125)は今回のMOD化によって星6へとランクアップします。
謎の仕様変更により実装当初から大幅に弱体化されてしまった彼女ですが、今回のアップグレードで復権を果たし見事上位勢に仲間入りをしました。敵の編成次第では唯一無二の働きをしてくれることになるでしょう。
MOD1
陣形バフが大幅に強化。命中が12%→20%へ、防御が15%→18%へと向上しただけでなくネゲブやルイスのように自身の正面方向へのバフも入るようになりました。バッファーとしての活躍も期待できます。
ステータスもかなり向上し、MOD1の段階で火力は84から91へと向上&最終的には92まであがります。またスキル1の能力も35%→50%となり装弾数も+4から+6へと変更されます。
MOD2
攻撃時に目標に対して装甲貫通値の超過分25%を追加ダメージとして与えるパッシブスキルが新たに加わります。まだ攻撃ごとに自分の火力を5%向上させるバフを18秒間展開、このバフは最大8重まで重なります。
第二スキルを考察してみる
敵の装甲を大幅に抜く必要があるため破甲値が高い徹甲弾を用意する必要があります。しかし先行サーバーで実装されている新型徹甲弾は破甲値が極めて高いかわりに、射速が下がるなどの大幅なデメリットがあるため使いづらいです。
射速が下がらない&高い破甲値を持つ徹甲弾があれば第二スキルを活かすことが出来ますが、それを実現する専用装備がMOD3で手に入るためMG4をMOD化させて使う場合はMOD3で得られる専用装備ありきで考えるといいと思います。
MOD3
専用装備としてMK4 SLAP(新型徹甲弾)が実装されます。性能は火力が1下がる代わりに破甲値600という強力なもの。自身の第二スキルによる超過ダメージを生かすためにも是非とも入手したい逸品です。
また装備自体にスキルがあり、攻撃時に弾丸が跳弾してダメージを1抑えるデバフを6秒間与えます。この効果は最大8重まで重なります。
MG-4総評
自身の戦闘力が向上しただけでなく前衛のショットガンに対するバフが強化されたのも魅力。また専用装備による跳弾効果でダメージ自体を下げることが出来るため、組み合わせ次第で前衛の被害を大きく下げることが期待できます。
まとめ
XM3は夜戦のサブアタッカーとして活躍が期待。MG-4は全体的に隙が無くなりバッファーとしてもアタッカーとしても優秀になりました。マカロフは第二スキルが少々トリッキーですが運用次第では面白そう。RMB-93は現時点ではMOD化させるほどの魅力がないため要研究…という感じです。
日本に来るのはまだまだ先のことになるでしょうが、実装が待ち遠しいですね。